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眠らない街、眠らない場所

今朝初めて聴いたばかりの、だけど1日ですっかり「お気に入り」になったその曲の前奏を、耳の奥に大きな音で響かせながら、運転席を降りた。コートのポケットの中から、ウォークマンを兼ねていてヘッドフォンと繋がっている携帯電話を取り出して、脇のボタンを押すと、画面に表示された時刻は午前2時ちょうどだった。こんな時間に外をうろうろするのはいつぶりだろうか。駐車場から店の入り口までの短い距離を、なんとなくゆっくり歩きながら考えてみたけれど、わからなかった。大音量の音楽が、丑三つ時の真っ暗な世界を気にする隙を与えないように、歌詞をどんどん頭の中に送り込んでくる。それはなんだかすごく心地良かった。何かでいっぱいになる、ということが、どうやら昔から好きらしい。特にそれが音楽とか、空気とか、想いとか、感覚的に捉えるものであればあるほど、良い。


24時間営業とは言え、こんな時間に来る客は珍しいのだろう。入り口近くにいた、50代くらいの小柄な女性の店員さんが、私の足音に思い切り振り向いた。目が合うと、少しバツの悪そうな顔をしながら「いらっしゃいませ」と声をかけてくれたので、私もこんばんは、と返した。客は私だけらしく、人の声は一切聞こえなくて、来慣れたはずの店内は、いつもよりものすごく広く感じた。棚に並ぶいろんなものが、わぁぁっとそれぞれ主張しながら私の視界に入ってくる感じがして、思わず音楽を止めた。改めて、たくさんの物があったんだなぁと思った。


こんな時間に買い物に来ているくせに何を言っているんだと言われてしまいそうだけれど、此処で今働いている人たちは、一体いつ寝ているのだろう?夜が明けて家に帰ったら、陽が上るのと一緒に眠りにつくのだろうか。たくさんのネオンで五月蝿いくらいに光るネオン街を「眠らない街」と呼んだりするけれど、眠っていないのは、そこばかりじゃないと思った。此処だって、この丑三つ時にこうして光を灯している。制服を着て、働いている人がいる。眠ってなんか、いないんだ。こんな風に眠らない場所があって当たり前になったこと、それは便利になったと喜ぶべきだろうか、それとも。光に満ちた朝の眩しさを、尊く思うために、思い切りその光を浴びるために、街ごと眠りについていた頃を恋しく思うべきだろうか。恋しく思っても、取り戻せないことは確かだけれど。


ひっそりと眠らない街のスーパーを後にすると、私は眠るために、急いで車を走らせた。

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